AVアンプを買って5.1chを構築して1ヶ月経過した

ということで魔の道に入り込んでしまった。もともと昔から音楽を聴くのが好きで、趣味が高じて作曲などをたしなむも、嫉妬から音楽を聴かなくなってしまった。

そこから数年が経過し、①(ゲームのために)PS3を買い、②映画館に行き、③BDを買ってくる、④32型液晶テレビ(REGZA 32z2000)がおさがる、という3連コンボを経た後、ふとBDのケースを見るとDolby True HDと書いてあり、それを調べた結果、5.1chを構築するに至る。

長い話です。

動機編

PS3はゲームを起動することは少なく、動画を配信するDLNAクライアントとして役割を果たしている。その意味では毎日起動されている。すごい。MediatombとPS3 Media Serverには感謝しなければならない。

そこに最近、BDを買うようになった。初めのうちは気にならなかったのだが、本来の画質、本来の音質とはなんだろうかとこだわり始めてしまった。

当初は「フルハイビジョンが欲しい、1080pでなければ真にBDの映像を見たことにはならない」と脳内でささやく声があったのだが、耐えた。しかし次は5.1chとは何か?True HDとは何か?安くで構築できないか?という声が出てきた。

当初は安いサラウンドアンプをHARD OFFで買って運用してみようかな、というところから始めようと考えていた。スピーカーはいくつか余っていたからだ。条件は、安くて、True HDを再生可能で、5.1chをライン出力可能な、アンプだった。

HARD OFFに行った所、マランツのPS4500が1万円近くで売られていた。これはライン出力可能だ。かつ安い。この価格帯でTrue HDに対応する機器はなく、PS3側でPCMにデコードしたものを光デジタル端子を通じてアンプに入力することで対応可能な形だった。

当初はそれでもいいか、と思っていたが、どうしてもTrue HDを聞いてみたくなったので新品のアンプの中で安くて再生可能なものを探した。この時点で価格の閾値が1万円から3万円くらいに上がる。

DENON AVR-1612-Kが候補に挙がった。パフォーマンスに対して安く感じた。DENONというメーカーは昔からよく聞く。iPhone連携もある!AirPlayはもう1つ上のランクにしかつかないのか…。AirPlayの音質どうなんだろう?Audyssey MultEQがついている。

Audyssey MultEQというものがある。これはマイクを用いて音場調節を行う。自分はネットワークの世界に惹かれなければ、マイクと音場調節の世界に行っていたかも知れない。そんな思いが蘇ってくる。いや、マイクによる音場調整!興味ある!

ということでほぼ、AVR-1612-Kを買うことに決定して、いつ買うかウロウロしていた。問題点はあった。5.1chをプリ出力できず、既存の真空管アンプを使えないことだ。

どうしてもプリ出力は欲しかった。5.1chのためのAVアンプは音楽を聴くにはたいしたことはない、という前評判であり、音楽を聴くためには真空管アンプで聞きたかった。スピーカーとアンプは入り組んだ場所に入っており、音楽と5.1chを切り替えるためにスピーカーの接続を変えるなんてことはやりたくなかった。

その迷いを払拭できず、他にいい策がないものが探した。その結果、HiVi 冬のBESTBUY 2011 | Stereo Sound ONLINEというサイトで2011年の冬のベストバイ製品を見ていたら8万円以上11万円以下のカテゴリでOnkyoのTX-NA609を見つけた。

TX-NA609は全ての欲しい必須条件を満たしている。AirPlayはついていないが必須ではなかった。実売価格として4万5千円は、当初の予定より高くね?という心の声があったが、振り切った。かつ、余っていたスピーカーがOnkyoのD-305Fだったので、合わせた方がいいか、という気分だった。

あと、TX-NA609は7ch分のアンプを持つ。AVR-1612-Kは5ch分のアンプを持っていて7.1chに対応はするけれども、2ch分はプリ出力で補う必要がある。

結果、2011年の12月にTX-NA609を購入した。

迷っている期間は楽しかった。買おうとしている製品のPDFをDropBoxに入れて出先で読むのは、軽いストーカー気分だった。変なたとえだけれども。

もの買うときに何かで賞とってる、てのは買いやすいよね。権威的だ!

…正直に言うと、TX-NA609の説明の「3段インバーテッドダーリントン回路による高品位ディスクリート構成パワーアンプ」の『3段インバーテッドダーリントン回路』という名前にやられました。強そうやん!

使用感

1ヶ月間使用した。結果、毎日使っている。

接続は”PS3からHDMI”と”テレビから光端子”で入力、映像はテレビへ出力している。

当初は以下の4.0ch構成で視聴した。

フロントスピーカー: バックロードホーン
サラウンドスピーカー: Onkyo D-305F

次に5.0ch構成、7.0ch構成にした。

フロントスピーカー: Onkyo D-305F
サラウンドスピーカー: バックロードホーン
センタースピーカー: AIWAのコンポのスピーカー
フロントハイ: AIWAのコンポのスピーカーx2

現段階では7.1chとなっている。

フロントスピーカー: Onkyo D-305F
サラウンドスピーカー: バックロードホーン
センタースピーカー: Onkyo D-305C
フロントハイ: Sonyのコンポのスピーカー
サブウーファー: Onkyo SKW-305

センタースピーカーとサブウーファーを買い足した。2つ合わせて約11,000円程度の中古のお買い物だった。あと2,000円程度のスピーカーケーブルを買ったので、結果、今回の5.1ch騒動にかけた金は45,000+11,000+2000円の58,000円也。こうして数字見るとビビるね。

OnkyoのD-305シリーズは1999年のもので、現時点2012年からすると13年前のものである。が、音の違いは5.1ch初心者には分からんし、最近の音を聞いていない、かつ店に聞きに良く気力すらない自分には13年前のものでも、フロントスピーカーは悪いとは感じなかった。D-305シリーズの中古は安くで手に入ることが分かったので、中古で揃えた。

こんな感じで、スピーカーを1つずつ集める楽しみ的なものは、かなり味わった。スピーカーを変えてみても、比較しないと良く分からない。プラセボ効果との戦い。

5.1chにハイトスピーカーと呼ばれる、前面のスピーカーの1.5m上にスピーカーを置く、という形で7.1chを構築している。ハイトの名のとおり、横方向の音に高さ方向の音を含ませる。映画の場合はヘリコプターが高いところに居るのが分かる、との話だが、そんな映画はまだ見ていない。音楽の場合は、奥行きが広がるのがようやく分かる。無いよりはあった方がいい程度。

で、それなりに7.1ch楽しい。AVR-1612-Kよりお金かけて7ch出力できるアンプを買って良かったかな、と思える気持ち。

サブウーファーはコントラバスのような持続音は気持ちいいが、電子楽器のバスや打撃音は少し苦手で頭が痛くなる。オーケストラの演奏で重低音が聴けるのは、それなりに楽しいことなんだな、と。

ステレオ専用の機能もあってピュアモードという、、、その、、ピュアな人向けの機能がある。たぶん、心がピュアな人向けの機能なんだと思う。「音声信号経路の最短化によりノイズを大幅に抑えるPURE AUDIOモード」とされていて、確かにイコライザーとか様々な設定が無効化されている。そこから出ている音はピュアなんだと思う。

実際に、自分がピュアやってた頃はイコライザーなんていらんのや、CDデッキからアンプ直接続がええんや、という気持ちだった。でも今は、違いが分からない。というか自動設定のイコライザーが聞いた方が良く聞こえる。

で、使ってみて、ステレオ(2.0ch)に戻れなくなった。もういいや、って。音楽聴くときもサラウンド(7.1ch)でいいや、という気分になってきた。よって、プリ出力は未使用のまま。必要なかった。

意図しなかったがめちゃくちゃ使っているのは、ネット接続機能。そのうちのOTTAVA(オッターヴァ)。TBS系のオーケストラをずっと流しているインターネットラジオなんだけれども、これがいい。AVアンプを起動してNETボタンを押すだけで流れる(前回終了時がOTTAVAなら)。サラウンドでオーケストラを聴きながらの作業は気持ちいい。

ちなみにradikoも聞けるんだけれども音質が糞。聞けるレベルじゃない。radikoは2,3回起動しただけで、後は使ってない。

あと何気にDLNAに対応する。PS3起動しなくても音楽が聴けるようになった。これは幸せ。電気代の点で。使い勝手は悪いけれども。

そういえば、DVDにも5.1ch入ってたんだ!、とびっくりする。そう、10年前にも欲しかったんだよ。それを思い出した。それから10年経ったんだ。テレビ録画した「坂之上の雲」もBS放送は5.1chだったんや!

と、こんな感じで、今までの映像コンテンツを見直すいい機会だった。サウンドエンジニアがした本来の仕事を聴けていなかった点について反省した。

悪い点は、リモコンの使い勝手が悪いところ。例えば、ネットモードのときに音質を変えるのが苦労する。基本的な機能は不満はないのだけれども、ネットモードはもうちょっと便利になってほしい。

あと、True HDの音の違いは良く分からなかった。残念な耳やな。

ゲームを起動すると、5.1chサラウンドだったことに気づく。PS3のゲームってほとんどサラウンドだったんだ!FF13をまたプレイして、おお~、となる。

PS3買うと凝り性の人は色々やりたくなるので節約したい人は買わない方がいい。自分的には買って幸せ。アップコンバートは素敵だし。液晶テレビで見ると解像度負けするはずのDVDが蘇る。。

現時点で思っていること。

True HDの音の違いは、スピーカーが良い、耳が良い、アンプが良い、BDのマスタリングが良い、などの条件があるのかもしれない。自分の耳だとそれがどう違うのか分からん。=True HDいらん&PS3側でPCMデコードすればいいやん=昔のアンプでいいやん

(今度、ビットストリームとリニアPCM転送の違いを比較しないとなー)

ピュアオーディオとの共存するなら、スピーカーの共有は考えずに別系統で組むほうが幸せだと思う。自分はピュアとの共存は要らない、AVアンプ側でオーディオ流せばいいやん、という結果になった。=プリ出力いらん

AVアンプのみで音楽再生できる機能は欲しい。DLNAとOTTAVAに対応していれば自分はOK。かつAirPlayに対応していれば、なおよろしい。

スピーカーの数があるんだったら、7ch出力できるアンプ買ったほうが楽しめるんじゃね?=4万円以上は覚悟、例えばDENONのAVR-1912-Kとか良さげ

マイクを使った音場調整は必要。イコライザーを自分で設定せずに済むし、その音は良いと思うので。ただ最近のAVアンプは、2万円以上のやつでもほぼAudyssey MultEQはつくと思うので。=新品はどれ買っても同じ、中古は微妙

つまり、音場調整を自分で出来るなら=中古AVアンプ、自動音場調整に任せたい&HDMI欲しいなら=新品AVアンプ

あとスピーカーは同じシリーズを集めると吉。どうしても同じシリーズが無いのなら、同じ系統のコアが精神衛生上、吉。

ちなみに今回はフロントのD-305Fとかスピーカーが既にあったからAVアンプ単体を買った、という流れで、そういう事情がなければSonyのHT-SS380とかでいいと思うのですよ。エントリー機としても評価よさげだし、調整されたホームシアタースピーカーって精神衛生上よろしい。=スピーカー持ってなかったらホームシアタースピーカーから

あと、サラウンドヘッドホンも押し。SonyのMDR-DS7500とかでもいいんじゃないすか。というのは、ホームシアターは音量出してナンボという気がするので。アパートは、ほぼ無理。家族の居る持ち家も、割ときつい。ブルジョワな部屋がないと。夜間は近所迷惑に鳴るのでサブウーファー使う気になれないし、音量上げられないし、で。=部屋がなければサラウンドヘッドホンで

まとめ

5.1chは多少大きいスピーカーで揃えるならブルジョワ。小さいスピーカーなら何とか許容範囲だけれども、置き場所は必要。仮想5.1chならテレビの前に置けるのでアリかも(部屋の構造が向いているなら)。条件が合わなければサラウンドヘッドホンもアリじゃね(聴いたことないから強くはいえないけれども)。

つまり、多少大きな音を出せる恵まれた環境に居る人はAVアンプ買って、単品スピーカー買って色々遊ぼうぜ!ということです。

愚痴

なんでCDって2chで止まってしまったんだろか。映像はHDまで行ったというのに!映画のみならず、ゲームも5.1ch化したというのに!

あと、今回の紅白から5.1chが消えた。悔しい。悔しいので見なかった。

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