mixiよりGREEの方が儲かっている件について

大前研一氏のネット広告と膨大な個人情報の危うい関係という記事が面白い。

個人的には「不況に強いクリック広告」「携帯電話が銀行の端末になるとどうなるのか」あたりが興味深い。

不況に強いクリックに対しては少々不可解な点があるが、テレビCMの効果の方がより不可解なので、ネット広告の方に逃げているだけのような気がする。

携帯電話キャリアの銀行については、auの「じぶん銀行」というのはその流れで出来てきたのだな、と思えた。最近の例ではセブン銀行が融資業務を行わず、コンビニATMからの手数料のみを収入とする決済専業という形をとすることで成功を収めた。これは融資業務(不必要な機能)を削ることによって初期投資のリスクを削り取り、顧客に対してはコンビニで決済の利便性を提供するという必要最低限にして十分な仕組みになっている。これを携帯電話キャリアが上手く行うことができれば面白いし、NGNの決済機能との関連性が出てくれば、なお面白い。電子マネーもも連れ込んでくれば、もはや、財布は必要なく携帯電話で決済をする時代が来るのかもしれない。

テレビ放送がインターネットに飲まれるの部分のくだりにある、テレビ局と決別した方がよいという流れには、「「ひかりTV」を試す:ITpro」という事象がある。特定のテレビ局と組まないで行うというのも、ありなのかもしれない。

ところで、最も注目したのは以下の部分だった。

ITをイットと呼んでくれた首相がいたおかげで日本でも一気にIT化が進んだ。同時に携帯がパケット通信網を駆使してネット化し、いまではeコマース(電子商取引)の主流になる兆しも見えてきている。携帯サイトをいち早く押さえたグリーの収益や株価が日本最大のSNSであるmixi(ミクシィ)を抜いている。

この事実については、GREEMixiの決算書を見ると、3QにおいてGREEの方が儲けていることがわかる。

ユーザー数ではmixiは1600万人、GREEは1000万人超となっているが、1ユーザーあたりの利益がGREEの方が上回ってきているようだ。DeNA、mixi、GREE、SNS3社の争い|きみどりのブログのように分析している記事もある。

ユーザー数が全てではない、と改めて勉強になった出来事だった。

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